Googleが2022年までに(先頃2024年後半に延期することを発表)サードパーティCookieを廃止し、Chromeブラウザに変更を加えることは、ほとんどのマーケターにとって既知の事実でしょう。この変更は、キャンペーン、アトリビューション、測定基準などに大きな影響を与えますが、企業やブランドは慌てる必要はなく、準備のために今できる重要なことがあります(まずは深呼吸)。
消費者がプライバシーに高い関心を持つと同時に、企業やブランドに対して高度にパーソナライズされた体験を提供することを望む時代になっています。では、サードパーティCookieが廃止された後の世界において、企業やブランドはどのようにしてプライバシーとパーソナライゼーションを融合させればよいのでしょうか。それは、ファーストパーティデータを活用することです!
しかし、ファーストパーティデータ戦略について話す前に、ファーストパーティデータが実際に何を意味するのかについて説明します。
ファーストパーティデータとは、本質的に、顧客の行動や貴社の製品、アプリ、ウェブサイトとの関わり方に基づいて、企業やブランド側が顧客から直接収集したイベントや情報の集合体のことを指します。
これは顧客の同意の上で提供されるデータであり、サードパーティのデータソースよりも精度が高いものであり、オーディエンスが貴社に直接提供するデータとなります。ファーストパーティデータを使えば、消費者が貴社ブランドとどのように関わっているかを分析でき、貴社が提供する体験を包括的かつ個別に向上させることができるのです。
では、次にどうすればファーストパーティデータを取得できるのか?と思われることでしょう。
ここでも慌てる必要はなく、腰を据えて準備するのみです。
ファーストパーティデータが必要不可欠な理由をお伝えしましたが、ファーストパーティデータをより適切に収集し、活用する方法について説明します。ファーストパーティデータの収集、標準化、変換、そして活用できるようにすることに重点を置き、エンドツーエンドのデータサプライチェーンを構築できる堅牢なプラットフォームを活用することを推奨します。
そうすることで、貴社ブランドは独自のデータパイプラインを所有することができるようになります。つまり、サードパーティCookieが無くなった後も、効果的な広告と最高の体験を顧客に提供し続けることができるのです。
なぜそうなるのでしょうか。貴社がタグ、API、SDKなどを使い、さまざまな方法でファーストパーティデータを収集し、個人を特定してオーディエンスを作成し、それらを活用できるようにするためのツールや技術を持つことで、サードパーティCookieの消失から失われたインサイトを取り戻し、消費者データプライバシーを尊重した方法でそれをおこなうことができるようになるためです。
しかし、それだけではありません。ファーストパーティデータインフラストラクチャは、統合されたデータ基盤を持つことで、次のような影響力のあることができるようになります。
ファーストパーティデータ基盤は、すべての顧客データを統合し、融合させたデータセットを提供します。これにより、信頼できるデータで、効果的なキャンペーンとインパクトのある顧客体験を継続的に推進することができます。
これは、リターゲティングプールや類似モデリングオーディエンスを増やすだけでなく、広告費に対するリターンの増加を実際に確認することができるといったことにつながるということをお話ししたでしょうか?
ファーストパーティデータを戦略的に活用すれば、サードパーティCookieがなくなっても、このようなことは可能なのです。
この新しいインフラは、常に進化し続ける広告エコシステムに対応するための、貴社ブランドの未来への備えとお考えください。
ファーストパーティデータ戦略への移行の準備はできているが、どのように始めたらよいかわからない場合は、ぜひ当社にお手伝いさせてください。
Tealiumは、変化する市場動向に適応するための柔軟性を提供し、サードパーティCookieの消失によって失われたインサイトを回収するために、企業が基盤となるファーストパーティデータインフラを構築するのを支援します。