今、世界中が抱えているプライバシー問題は、あらゆる業界の企業にしばしば複雑さをもたらしています。オンライン上での取引が主流となりつつある現代の消費者は、すべての取引で真のパーソナライゼーションが行われること(一人の顧客として、各個人に適した取引が提供されること)を期待しています。しかし、同時に、消費者はこれまで以上にデータのプライバシー(個人情報)を意識しています。つまり、顧客が心配するプライバシーの問題と、顧客がオンライン上で期待している欲求には矛盾が生じているのです。この明らかな矛盾を、Gartnerは「プライバシーパラドックス」(外部サイト・英語)と呼んでいます。
プライバシーとパーソナライズの両立のために企業がやるべきこと
企業ががプライバシーとパーソナライゼーションのバランスをとることができれば、大きな利益を得ることができるでしょう。アクセンチュアの調査(外部サイト・英語)によると、消費者の88%は、信頼できるパーソナライズされた体験を提供する企業のほうが魅力的であり、消費者のニーズに応えることができると思う」と答えています。
しかし、パーソナライゼーションとプライバシーの問題に同時に取り組むのは簡単なことではありません。
プライバシー問題に対しては、同意管理プラットホーム(CMP)を活用する企業が多いでしょう。これはプライバシーチームが実行します。
一方で、パーソナライゼーション実現のためには、タグマネージャーやカスタマーデータプラットフォーム(CDP)を利用して顧客データの管理を行おうとします。この担当はマーケティングチームです。
チームごとに別々のツールの導入検討すると、データがサイロ化(それぞれの情報が孤立している状態)してしまいます。これでは、プライバシー問題とパーソナライゼーションの実現をともに成功させることはできません。
そこで当社は、Tealium iQ Tag Managerに新しい拡張機能を追加してCMPをTealiumと簡単に統合できるようにしました。最終的には、マーケティングチームとプライバシーチームがプライバシー設定を収集するだけでなく、スタック全体でそれらを活用することができます。CMP用にすぐ使えるTealium iQ Tag Managementの拡張機能はUsercentrics(外部サイト・英語)です。
もし少しでもお時間があれば、以下のクイックデモとUIツアーをご覧ください。
パーソナライゼーションとプライバシー問題に同時取り組む際の問題点
先ほども述べましたが、パーソナライゼーションとプライバシー問題に同時に取り組むのは簡単なことではありません。
利用可能な同意管理技術をタグマネージャーと統合するためには、データ処理サービスごとの読み込みルールを作成し、エンドユーザーの同意設定をするために何時間も費やす必要があります。プライバシー技術はタグごとにマッピングされ、読み込みルールに従いロードされるため、新しいタグを追加する必要がある場合はエラーや追加作業のリスクが高くなります。
問題の解決策
Tealiumが提供するCMPは、エンドユーザーの同意とタグマネジメントツールの連携を簡単かつ自動化します。この新しい拡張機能は設定プロセスを簡素化し、各ステップをユーザーに説明し、CMPとTealiumを統合するための予測時間を数日から数分に短縮します。これにより、主な以下のメリットがあります。
- Tealium iQ Tag Managerとの簡単な連携により、手動での連携作業を数日から数分に短縮
- データ処理を自動で読み取り、タグ(ベンダー)へマッピングする
- >人為的ミスによるリスクを引き起こす可能性があるカスタムコードと読み込みルールを排除する
CMPは今もなお拡張し続けている
現在、Usercentricsの機能を立ち上げましたが、さらに他の機能も構築しています。当社のアプローチは、常にお客様が必要とするツールを利用できるようにすることです。UsercentricsとTealiumの顧客が、この新しい拡張機能を活用することを非常に楽しみにしています。詳細は、下記よりご覧いただけます。
- Tealium iQ Tag Managementエクステンション(英語)
- ティーリアムコミュニティに掲載のセットアップガイド(英語)