これまでになくより多くの顧客体験がデジタル化されています。しかし、顧客体験を支えるデータとテクノロジーのエコシステムが、単一のプラットフォームに基づいていることはほとんどありません。新しい顧客体験に向けたデジタル戦略を構築していくうえで、通常、最初の検討項目にデータの連携(統合)は含まれませんが、必ず検討すべき項目です。

企業規模にかかわらず、マーケティングツールの連携機能の構築には多大なる時間と開発リソースが費やされています。実際、マーケティングリーダーを対象に調査されたCDP Instituteのレポート(英語・外部サイト)によると、マーテクツールを選択する際には、「外部システムとの連携」(53%)が、「学習と使用の容易さ」(51%)や「機能の豊富さ」(40%)などを上回りました。また、社内システムとの連携に関しては、66%のリーダーが「最も重要」と回答しており、他のすべての回答を上回ります。

具体的には、自社の技術スタックとユースケースに合わせて

  • 自社専用にデータをカスタム統合する
  • ワークフローの自動化、データ変換を迅速に構築する

などの対応を行う必要があります。

そのため、AudienceStream CDPとEventStream API Hubの新機能である、Tealium Functionsの一般提供を開始できることを大変うれしく思います。業界をリードする統合マーケットプレイスに加えて、Tealium Functionsは、開発者がJavaScriptコードを活用してカスタムソリューションを迅速に構築し、新しいユースケースを迅速に立ち上げるためのフレームワークを提供します。

まずはどんなものなのかを簡単に確認されたい方は、約5分間のデモビデオ(英語)をご覧ください。

Tealium Functionsのご紹介

Tealium Functionsを開発した理由は、多くの企業が顧客データに関して独自の課題を抱えているからです。ほとんどの企業の課題はカスタマイズがうまくできていないことです。Tealium Functionsは、AudienceStream CDPEventStream API Hubの両製品を複雑化することなく、非常に柔軟な運用を実現します。数行の簡単なコード記述だけで、数時間でカスタム統合とユースケースをテストし、立ち上げることができます。当社が、 Tealium iQ Tag Managementに拡張機能(英語)を導入した際に、この種のカスタマイズ機能を市場に先駆けて開発しました。Tealium Functionsは、サーバーサイド製品にも同様のカスタマイズの柔軟性を提供します。

現在、Tealium Functionsの「Custom Actions」が利用可能です。Custom Actionsでは、データの送信先や統合先(つまり、データサプライチェーンの末端の部分)にワークフローの自動化やデータの変換などの機能を設定することができます。
さらに、2021年の後半には、Tealium Functionsの「Transformations」をリリースする予定です。これはデータ収集時に関数を作成する機能で、データ処理の前にイベントを変換、変更、検証することが可能になります。
その後、Tealium Customer Data Hubにて、完全にカスタマイズされたレイヤーを作るために、データのライフサイクルに合わせて関数を作成する機能が実装される予定です。

複雑さのない柔軟性

早期アクセスプログラムでは、弊社のお客様がTealium Functionsを使用してカスタム統合を構築したり、既存のマーケットプレイス統合を顧客ニーズに適合させたりするのを見てきました。また、ワークフローの自動化、データの変換、リアルタイムでの外部データセットへの迅速な接続にもTealium Functionsを活用しています。

具体的には、Tealium Functionsは次のようなメリットがあります。

  • カスタム送信先に接続するための統合を構築、またはカスタマイズできます
  • アクティベーション前にデータを変換することで、技術スタック全体で最も有効活用できる形式にできます
  • ワークフローを自動化することで、反復的で時間のかかるタスクを最小限に抑え、大規模な効率化を図れます
  • 外部データセットへの迅速な接続により、企業のCDP以外にある重要なデータを活用できます

実際にTealium Functionsを使用して、アラスカ航空は技術スタック内の主要なパーソナライゼーションツールとの既存の統合をカスタマイズすることができました。彼らはわずか一日で、コードを書き終え、統合をカスタマイズし、さらに、顧客体験の提供方法を知らせるために、より広範なイベント一式を導入しました。別の早期アクセスプログラムのお客様であるMeridian Energyは、CDPの外部にあるデータをさらに活用するという驚くべき機会を創出しました。Tealium Functionsを使用することで、重要なデータセットに接続してクエリ(処理要求)を実行し、自社のファーストパーティデータを充実させることができました。このようなユースケースの開発、テスト、および立ち上げを数週間でなく数時間で実現できた方法を学びましょう。

まとめ

お客様がTealium Functionsのテストを実施し、これまで以上に顧客データを簡単かつ迅速に活用できるようになることを願っています。より詳しい情報は下記からご覧になれます。

Post Author

Shinsuke Umezawa

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